商品をスマートフォンで撮ることは、珍しくなくなりました。明るい場所で背景を整えるだけでも、見やすい写真になることがあります。ただ、画面いっぱいに写そうと商品へ近づくと、実物とは少し違う形に見える場合があります。
ここではカップを例に、撮影距離と形の見え方について考えます。

近づくと、手前と奥の大きさの差が出る
カメラに近い部分は大きく、遠い部分は小さく写ります。カップに近づいて撮ると、手前の縁と奥の縁の大きさの差が目立ちやすくなります。少し離れて撮ると、その差は小さくなります。
同じ大きさで商品を写そうとすると、広い範囲が写るレンズでは近づき、狭い範囲が写るレンズでは離れることになります。この撮影位置の違いが、遠近感にも関わります。「レンズを変えるだけで形が変わる」と考えるより、カメラをどこに置くかまで含めて見るとわかりやすくなります。

スマートフォンでも、まず距離を変えてみる
ご自身で撮る場合は、商品に近づきすぎていないかを確認してみてください。少し離れて撮り、必要な部分を切り出す方法もあります。ただし、大きく切り出すと、用途に必要な画質が足りなくなる場合があります。
斜め上から見せたい商品なのか、正面の形を比較してほしい商品なのかによって、カメラの高さも変わります。撮影後の補正に頼る前に、距離、高さ、傾きを見直すことが大切です。
機材より先に、写真の使い道を決める
SNSで雰囲気を紹介する写真と、ECサイトで形や仕様を確認する写真では、必要な情報が違います。商品撮影では、形に加えて色や質感、シリーズで並べたときのそろい方も確認します。
「どのカメラなら十分か」は、写真の使い道から考えます。ご相談の際は、商品と一緒に掲載先も教えていただけると、撮り方を検討しやすくなります。
撮影距離と遠近感の参考:ニコン「遠近感(パースペクティブ)」
旧サイト掲載日:2024-04-19。過去の撮影事例・解説を移設した記事です。店舗の営業情報や当時の制作内容は掲載時点の記録です。現在の料金・対応範囲は撮影サービスをご確認ください。